2026年9月27日、このサイトの記事を4本、書き直しました。
どれも公開を控えていた記事で、1本あたり1,000字前後しかなく、中身の薄さが気になっていたものです。書き直すのにAIも使いましたが、いちばん時間がかかったのはAIに頼めない部分でした。この記事では、その4本を実例にして、AIリライトのやり方を書きます。
先に言っておくと、言い回しを変えるだけのリライトなら、AIは数秒で終わらせてくれます。ただ、それで良くなる記事はほとんどありません。
リライトには2種類ある
1つは表現のリライトです。内容はそのままで、読みやすさや文体を整えます。校正の延長にあたる作業なんですよね。
もう1つが、価値のリライトです。古い情報を直し、足りない内容を足し、今の読者が知りたいことに合わせて作り直します。
仕事の案件でも、自分のブログでも、求められるのはほぼ後者です。言い換えただけの記事は、読者にもGoogleにも評価されません。クラウドワークスでも、9月27日時点で「リライト」の募集が100件出ていました。頼む側が欲しいのは、言い換えではなく中身の手直しだと思っておいた方がいいかもしれません。
価値のリライトは4ステップ
ステップ1: 元の記事の「何が足りないか」を洗い出す
ここはAIが得意です。「以下の記事について、情報が古い可能性のある箇所、今の読者に足りていなさそうな内容、削ってもよさそうな箇所を挙げてください」と頼むと、候補がずらっと出てきます。
ただ、出てきたリストをそのまま信じないでください。どれを直すかを決めるのは人の仕事です。
書き直す前に、元の記事から洗い出す4つ
- 日付や料金など、古くなっている可能性がある数字
- 今の読者が知りたいのに、書かれていないこと
- 根拠が書かれていない言い切り
- 削っても困らない、繰り返しや前置き
3つめがいちばん見落としやすく、いちばん効きます。
ステップ2: 構成を組み直す
検索上位の記事を2〜3本読んで、今の読者が知りたい順番に見出しを並べ替えます。新しい見出しを最低1つ入れると、リライトした意味が出てきます。
ステップ3: 見出しごとに書き直させる
全文を一気に書き直させると、文脈が崩れます。見出し1つ分ずつ、「です・ます調で、結論から、古い情報は差し替えて、この文体見本に合わせて」と条件を付けて頼みます。自分の過去の文章を文体見本として一緒に渡すと、仕上がりがぐっと近づいたりします。
ステップ4: 事実を確かめて、体験を足す
数字、サービス名、手順を、今の公式情報や実際の画面で確かめます。そのうえで、自分の体験や意見を2〜3か所足します。ここを省くと、それっぽいだけの記事になります。
実際に4本書き直して、分かったこと
4本とも、字数は2,000字前後まで増えました。
ただ、手間の大半は書く作業ではありませんでした。調べる作業です。ある記事では、クラウドワークスの募集を53件、1件ずつ開いて読みました。別の記事では、ツールの公式サイトの料金表とよくある質問を、端から端まで。
そして1本は、調べた結果、元の記事の主張そのものが崩れました。
AI副業の初心者は何から始めるかという記事です。元の記事には「文章の仕事は需要が安定しているから、最初の一歩に最有力」と書いてありました。ところが数えてみると、募集中の案件は動画編集の方が2倍以上多かったんです。
結論を変える必要はありませんでした。初心者向けに絞ると差が縮むこと、1本目を出すまでの距離が短いこと。理由の方を、数字で言えるものに差し替えました。事実確認は、ときどき記事の骨組みまで動かします。AIに言い換えを頼むだけでは、ここには絶対にたどり着きません。
言い回しを変えるのがリライトではない。
調べ直して、結論まで疑うのがリライト。
やってはいけないリライト
他人の記事の言い換えは、著作権の面でも検索の面でもアウトです。参考にしていいのは、構成と論点までにしてください。
日付だけ新しくするのも避けたいところです。中身が古いまま「2026年版」と付けるのは、読者を裏切ることになります。
まずは自分の古い記事を1本、この手順で書き直してみてください。ステップ1の洗い出しで、根拠のない言い切りが1つでも見つかれば、それが最初に直す場所です。
この記事で数えたもの・確認したページ
このサイトの記事4本の書き直し前後の文字数(2026年9月27日。タグと図のラベルを除いた本文で数えたもの)
クラウドワークスの仕事検索(募集中のみ・同日): 記事作成582件、動画編集1,314件、リライト100件
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