クラウドワークスの「記事作成」の募集103件を読んで、AIの名前が出てきたのは1回だけでした。ChatGPTです。
生成AIにはChatGPTのほかにも、Claude、Gemini、Copilot、Perplexityなどがあります。どれを使えばいいのか迷う人は多いと思いますが、発注者のほうは、どのAIかをほとんど気にしていませんでした。
この記事では、5つの生成AIを公式の料金ページで並べたうえで、発注者が募集に書いていたAIの扱いを数えた結果を置いておきます。
発注者16人のうち、AIに触れていたのは10人
10月25日に集めた「記事作成」の募集を、11月3日に開き直して数えました。見られたのは103件、発注者は16人です。
AIの名前まで書いていたのは、「ChatGPTなどのAIを使ったアイデア出しや文章整理もOK」と書いた1人だけ。ほかの9人は「AI」としか書いていません。ClaudeもGeminiも、名前は一度も出てきませんでした。
中身で分けると、こうなります。
使ってよいとしていたのは5人。そのうち3人は、「ご自身の言葉で推敲などを」「AIに投げっぱなしではなく」と条件を付けていました。使用禁止は2人で、文面がそっくり同じです。残りの3人は、AIエージェントやAIライティングを題材に書いてもらう仕事でした。
どのAIを使うかより、使ってよい仕事かどうか。発注者が見ているのはそこなんですよね。
5つの生成AIを、会社と料金で並べる
11月3日に、5社の公式の料金ページを開いて確かめました。どれも無料で使えるプランがあります。
| AI | つくっている会社 | 無料プラン | 個人向けの有料プラン(一部) |
|---|---|---|---|
| ChatGPT | OpenAI | あり | Go 月1,400円 / Plus 月3,000円 |
| Claude | Anthropic | あり | Pro 月22ドル(年払いなら月18ドル) |
| Gemini | あり(Googleアカウント) | AI Plus 月725円 / AI Pro 月2,900円 | |
| Copilot | Microsoft | あり | Microsoft 365 Personal 月2,130円 |
| Perplexity | Perplexity | あり | Pro 年払いで月17ドル相当 |
2026年11月3日に各社の公式の料金ページで確認。有料プランはこのほかに上位のプランもあります。
料金は変わりやすいので、申し込む前に公式のページで確かめてください。ClaudeとPerplexityは日本語のページでもドルで書かれていて、円での金額は出ていませんでした。
無料版の「上限」は、書き方がばらばら
5つのページを読み比べて、いちばん引っかかったのはここです。
ChatGPTの無料版は、テキストのやり取りは「無制限」と書かれています。ただし、ファイルのアップロードや画像の作成、Deep Researchには上限があります。
Claudeの無料プランは、使える量に制限があり、その制限は「5時間ごと・毎週」と書かれていました。何回までという数字は、料金ページにはありません。上限に届く速さは、使うモデルや会話の長さ、ファイルの大きさで変わる、という注意書きでした。
Geminiは、有料プランの説明が「無料版の2倍」「無料版の4倍」という書き方です。無料版そのものが何回までかは、料金ページからは読み取れませんでした。
つまり、無料版でどこまでできるかは、料金ページだけでは比べられません。
なので、比べ方を変えたほうが早いと思います。無料版を1つ選んで、いつもの仕事を1本分やってみる。構成の案を出させて、下書きを直させて、そこで上限に当たるかどうか。当たらなければ、課金はまだいりません。
迷ったら、ふだん使う道具に
入っているAIから。
迷ったら、納品の形で選ぶ
納品の仕方の記事で数えたとき、納品の形式まで書いていた発注者は3人で、3人とも「WordかGoogleドキュメント」でした。
ここで料金ページの中身が効いてきます。MicrosoftのMicrosoft 365 Personal(料金ページの表示で月2,130円)には、Copilotが入ったWordやExcelのアプリが付くと書かれています。GoogleのAI Plus(月725円)には、GmailなどのGoogleのツールから直接Geminiを使える、とあります。ただ、Googleドキュメントという名前は、料金ページには出ていませんでした。
Wordで書いて納品するならCopilot、Googleのツールで仕事をしているならGemini。最初の1つは、この選び方で外しにくいはずです。
Perplexityは毛色が違います。公式のよくある質問に「出典はどのように引用されますか」という項目があり、調べものの答えに出典を付ける使い方が中心です。記事の下書きを作らせるより、事実を確かめる前の当たりを付けるのに向いているかもしれません。
使ってよい募集でも、条件は「自分で推敲」
AIを使ってよいとした5人のうち、3人が付けていた条件はどれも同じ向きでした。AIの文章をそのまま出さないこと。
1本200円の募集にも、「テーマをそのままAIにお願いすると似たり寄ったりなものになる」という趣旨の注意が書かれていました。安い仕事でも、丸投げはすぐに分かる、ということです。
どのAIで書いても、出てくるのは下書きまで。AIライティングとはの記事でも書いたとおり、事実を確かめて、自分の言葉に直すのは人の仕事です。
生成AIを選ぶ前に、確かめる3つ
- 受ける仕事が、AIを使ってよい募集か(書いていなければ応募の前に聞く)
- 納品の形がWordかGoogleドキュメントか(ふだん使う道具に入っているAIを選ぶ)
- 無料版で、いつもの仕事1本分が上限に当たらずに終わるか
料金と無料版の中身は変わりやすいので、申し込む前に公式のページで確かめます。
今回の103件で、AIの使用を禁止していた発注者は2人、使ってよいとしていた発注者は5人でした。どちらとも書いていない募集のほうが多いので、迷ったら応募の前に聞いておくのが確実です。
この記事で数えたもの・確認したページ
ChatGPT 料金ページ(chatgpt.com)、Claude 料金プランのページ(claude.com)、Google AI のプランのページ(gemini.google)、個人向け Microsoft Copilot プランのページ(microsoft.com)、Perplexity Pro のページ(perplexity.ai)(いずれも2026年11月3日確認)
クラウドワークスの「記事作成」の募集105件(2026年10月25日に集めたもの)を2026年11月3日に開き直し、見られた103件・発注者16人について、AIの扱いの書き方を数えたもの


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