書き終えた原稿を、メッセージ欄に貼って送る。これで納品が終わった気になりますが、クラウドワークスではそれだけでは納品になりません。
公式の説明では、納品の手続きは契約詳細画面の「納品する」ボタンからしかできません。メッセージで原稿を送っても、契約の状態は「業務」のまま。検収も報酬の確定も、そこから先へ進まないんです。
この記事では、ボタンを押すまでの手順と、押したあとに取り消せないこと、それから発注者が募集に書いていた納品の形と納期を、数えた結果と一緒に置いておきます。
「納品する」ボタンは、仮払いのあとに押せるようになる
プロジェクト形式の固定報酬制では、発注者が仮払いを済ませると、契約の状態が「仮払い」から「業務」に変わります。「納品する」から手続きできるのは、この「業務」の間です。
手順は3つです。
- 「契約一覧」から、そのお仕事の名前を選ぶ
- 契約詳細画面の上のほうにある「納品する」を押す
- 納品メッセージを書いて、「納品完了報告をする」を押す
状態が「検収」に変わっていれば完了です。
納品メッセージは空では送れません。ファイルの添付は任意で、100MBを超えるものは付けられない決まりです。記事の原稿なら、まず引っかからない大きさだと思います。
調べていて、つまずくならここだろうと思ったのは仮払いの前です。仮払いが済んでいなければ「業務」にならないので、納品の手続きに進めません。書き終わったのにボタンが見当たらないときは、先に契約の状態を見てください。
発注者16人のうち、納品の形を書いていたのは3人
10月25日に「記事作成」の募集105件を集めて、発注者17人ごとに条件を数えたことがあります。11月3日に同じ105件を開き直すと、1人分の2件はもう見られなくなっていました。ここからは残りの103件、発注者16人で数えた結果です。
納品の方法に触れていたのは5人。そのうち形式まで書いていたのは3人で、3人とも「WordかGoogleドキュメント」でした。この3人のうち2人は、募集の文面がそっくり同じです。
残りの2人は、「クラウドワークス上から納品」と書いていた人と、「納品方法は依頼のときに伝える」と書いていた人でした。WordPressへの入稿を求める募集は、103件の中に1件もありません。
形式の指定がない11人の仕事を受けたら、契約のあとに聞いてしまうのが早いです。メッセージ例文の記事にある「質問するとき」の文に、形式を尋ねる1行を足せば済みます。
納期も数えました。日数まで書いていたのは6人です。
いちばん多いのは「1週間程度」の3人でした。「2日以内」と書いていた発注者も2人いて、思っていたより短いんですよね。日数のない残りの10人は、「相談のうえ決定」が1人、「納期を守れる方」とだけ書いていたのが2人、何も書いていないのが7人です。こちらは契約のときに日付を決めることになります。
押したあとは、自分では取り下げられない
ここがいちばん大事です。
公式の説明では、納品の手続きを済ませたあと、ワーカーの側から納品を取り下げることはできません。間違って押してしまったら、発注者に「修正依頼(検収不合格)」の手続きをしてもらいます。そうすると状態が「業務」に戻り、同じ「納品する」ボタンから出し直せます。
取り消すには、相手の手を1回借りることになるわけです。原稿が最終版か、添付したファイルが合っているか。押す前に1度見直すほうが、あとで頼むより気が楽です。
金額の変更も、納品の前に済ませておきます。納品のあとで条件を変えると、納品の完了が外れて「仮払い待ち」に戻り、もう一度納品の手続きが要ります。変更前の金額のまま発注者が先に検収してしまうこともある、と公式は書いています。文字数が増えて金額を上げてもらう話があるなら、条件を変えてから納品、の順番です。
原稿を送っただけでは、
納品は終わっていない。
Googleドキュメントで渡すときに、迷ったこと
形式を書いていた3人は、全員がGoogleドキュメントでもよいとしていました。Googleドキュメントは、ファイルを添付するのではなく、共有のリンクを送る渡し方になります。
ここで少し迷いました。
クラウドワークスには「外部サービス上での納品について」という説明があり、やむを得ずサービスの外で成果物を渡すときは、「サービス外連絡申請」をして承認を受けてから、とされています。共有リンクを納品メッセージに貼るのがこれに当たるのかどうかは、公式の説明からは読み取れませんでした。
確実なのは、Wordのファイルを納品メッセージに添付するやり方です。Googleドキュメントで書いた原稿も、Word形式に書き出せます。リンクで渡したいなら、事務局に聞いてからにするのが安全かもしれません。
どちらで渡すにしても、クラウドワークスの上で「納品する」を押すことは省けません。報酬は、この手続きのあとに発注者が検収してはじめて確定します。
検収されないまま1週間たったら
納品したのに、検収されない。公式の説明で挙がっている理由は3つです。成果物が基準に届いていない、検収の時期がまだ来ていない、発注者が納品に気づいていない。
クラウドワークスは、発注者が検収するまでの目安を1週間と定めています。1週間を過ぎても連絡がなく検収もされないときは、お問い合わせから事務局に頼むと、事務局が発注者に連絡します。それでも返事がなければ、規約に従って事務局の側で検収の手続きを進めることを検討する、という説明でした。
この1週間は、振込日の記事で数えた日数にそのまま足されます。15日締めをまたぐかどうかで、振込が半月ずれる話を書きました。検収が1週間遅れるだけで、締め日を越えてしまったりします。
だから、契約のときに1つだけ聞いておくと楽です。いつごろ検収してもらえるか。答えがあれば、1週間を待つかどうかで迷わずに済みます。
「納品する」を押す前に、確かめる3つ
- 契約の状態が「業務」になっているか(仮払いが済んでいるか)
- 原稿と添付ファイルが最終版か(押したあとは自分で取り下げられない)
- 金額や文字数の変更が残っていないか(納品のあとで変えると「仮払い待ち」に戻る)
検収の時期は、契約のときに聞いておくと迷いません。
検収が済むと、次は評価です。評価は検収から1か月以内に付けるもので、送ったあとは直せません。こちらは評価の付け方の記事に書いています。
この記事で数えたもの・確認したページ
クラウドワークス よくある質問「【ワーカー/固定報酬制】納品方法」「【ワーカー】固定報酬制で納品できない場合の対応について」「【ワーカー/固定報酬制】検収不合格時の再納品方法」「【共通/固定報酬制】納品後の条件変更について」「【ワーカー】外部サービス上での納品について」「【ワーカー/固定報酬制】成果物が検収されない場合の対応について」「【ワーカー/固定報酬制・時間単価制】クライアントと連絡が取れない場合の対応について」(2026年11月3日確認)
「記事作成」の募集105件(2026年10月25日に集めたもの)を2026年11月3日に開き直し、見られた103件・発注者16人について、納品の方法と納期の書き方を数えたもの


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